東京で特に混雑する路線は?

東京で混雑する路線は?

東京での生活と言えば、通勤電車での混雑に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
とくに地方から上京した場合、これまでとはまったく未知の世界と遭遇してショックを受ける可能性もあります。
東京で混雑する路線をチェックする場合には、まず国土交通省が定めた「混雑率」という基準を知っておきましょう。
そこでは混雑率ごとに「どのような環境で電車に乗ることになるのか」をわかりやすく説明されています。

例えば混雑率150パーセントは「新聞を広げた状態で読める」、180パーセントで「折りたためばなんとか新聞を読める」、200パーセントになると「乗客同士の体が触れ合って窮屈だけれども雑誌くらいなら読める」、これが250パーセントになると「電車が揺れるたびに体が揺れて身動きがとれない」状態になります。
つまり、自分がどの混雑率のレベルまで我慢できるかをよく考えた上で利用する路線や時間帯を判断していくことになるのです。

では具体的にどの路線が混雑しているのかというと、国土交通省が2018年に発表した「通勤ラッシュジの混雑率」のランキングがあります。
それによるとトップが東京メトロの東西線で199パーセント、次いでJR横須賀線で197パーセント、JR総武線が196パーセント、JR東海道線が191パーセントとなっています。
この上位4つの路線で通勤ラッシュ時に乗車する場合には、つねに窮屈な状態を覚悟しなければならない、ということになるでしょう。
これは平均の数字ですから、もっとも混雑する時間帯ともなると250パーセントに達することも起こりえます。

混雑するタイミングと避けるポイントは?

では、東京メトロ東西線やJR総武線、横須賀線、東海道線の沿線に引っ越す場合には混雑を避けるためにどんな対策が有効になるのでしょうか?
まず基本となるのは「混雑するタイミングを避けること」です。
ほとんどの会社は9時から業務を開始し、従業員はそれに合わせて出社することになります。
東京で働くサラリーマンの平均的な通勤時間が1~1.5時間程度とすると、朝7時30分~8時くらいまでがもっとも混雑するタイミングとなります。

となると、この時間帯を避けて利用するのがもっとも効果的といえます。
とはいえ、始業時間が決まっている以上乗るタイミングを遅らせるのは難しいですから、できるだけ早く起きて出勤するのが原則となるでしょう。

もうひとつ効果的方法として、「始発駅を利用する」が挙げられます。
混雑はどんどん人が乗ってくることによって増していくわけですから、始発駅ならそれほど混雑していませんし、座ったり、立っていてもバランスを維持しやすい位置を確保しやすくなります。
始発が出ている駅周辺に住む、またはちょっと足を伸ばして始発が出ている駅から通うようにするといった工夫をしてみましょう。

あとは上述した路線を避けて、より混雑しにくい路線を使用するのもおすすめです。
たくさんの路線が運行されている東京なら、複数の選択肢から通勤ルートを選ぶこともできます。
少々遠回りでも楽に通勤できるルートを選ぶ、といったことも検討してみましょう。