繊維街として栄えていた日暮里の魅力とは

日暮里エリアの特徴

日暮里には現在でも「日暮里繊維街」が存在しており、生地を扱う店舗が90軒以上集まっています。
関連の業者が集まる問屋街としてだけでなく、手芸・ハンドメイドを好む個人の人たちも多く訪れるエリアです。

この日暮里エリアに生地を扱う店舗が集まるようになったのは、明治時代と言われています。
もともとは浅草で営業していた店舗の多くが日暮里に移転してきたことで、繊維街が形成されていきました。
多くの観光客で賑わっていた浅草ですが、明治時代に入るとさらに観光地としての面が強くなっていったため、このようにもともと浅草エリアで営業していた繊維業者が日暮里に移転することになったのです。

さらにもうひとつ、このエリアは大正時代から駄菓子屋の問屋も多く軒を連ねるようになり、「駄菓子屋の町」としても広く知られていました。
残念ながら現在ではほとんど失われてしまいましたが、庶民的な雰囲気は現在でも残っています。
しばしば「昭和レトロ」とも称される町並みは近年海外からも注目を集めており、外国人観光客の姿も多く見かけるようになっています。

その一方で、かつて駄菓子屋の問屋や長屋が立ち並んでいたエリアは開発が進んでおり、商業施設が入っています。
そのため新しい町並みと古くて懐かしい町並みが共存しており、生活の利便性にも優れている地域でもあります。
にぎやかではあるけれども、都心の繁華街のような騒がしさではなく、いい気味で活気のある環境を備えていると言えるでしょう。

日暮里エリアの魅力とは?

第一に、交通の利便性の高さが魅力として挙げられるでしょう。
東京北部におけるJRの重要な駅となっており、京浜東北線や山手線を使えば都心へ簡単にアクセスすることができます。
さらに常磐線も運行されているので、北関東へのアクセスにも優れています。
成田空港へのアクセスがよいのも、重要なポイントとなるでしょう。

しかも先述したように、適度に開発されており生活の利便性が高い一方、公園や緑地も多く地元住民が暮らしやすい環境も整っています。
新しさと懐かしさ、利便性と快適性などが適度にバランスをとって共存している点も魅力です。

日暮里エリアの暮らしやすさは?

日中には小さなお子さんを公園で遊ばせる大人たちの姿も見られ、ファミリー世帯にとっても暮らしやすい地域であることがうかがえます。
都心へのアクセスがよい一方で、家賃相場もそれほど高くなく、とくに山手線沿線の地域では安い方に分類されます。

気になる治安に関しては、地域の住民や警察が安全を維持するための積極的な取り組みを行っており、防犯カメラの設置のほか街頭パトロールなどを実施しています。
下町情緒あふれる落ち着いた雰囲気、人と人とのつながりを重視する環境などもこの地域の暮らしやすさを確認するうえで重要な判断材料となるでしょう。