アパートの1階に住むメリット・デメリット

アパートの1階に住むメリットは?

アパートの1階に住む最大のメリットは、なんといっても「騒音トラブルのリスクが減る」点でしょう。
階下に部屋がないわけですから、足音などの床で立てる物音の心配をしなくて済みます。
とくに角部屋なら、騒音が気になるのは片方の隣の部屋だけです。

音楽鑑賞が趣味など、音を出す環境で暮らしている人にとっては1階は最高の選択肢にもなるでしょう。
部屋をかけまわる元気なお子さんがいるファミリー世帯にとっても、かなり魅力的です。

また、階段・エレベーターを使う必要がなく、入り口からすぐに部屋にたどり着ける点もメリットとして挙げられます。
夜疲れて帰ってきた時にすぐに部屋に帰れる、地震・火災など万一の時にすぐに逃げ出せるといったメリットだけでなく、高齢の方は体力的な負担が少なくなります。
高齢の方が高層階に住んでいると、外出が億劫になって閉じこもりがちな生活になりやすい面もあるので、これは大きな魅力になるでしょう。

大きな荷物の搬入・搬出が簡単なのもメリットです。
これは引越し作業の際だけでなく、大きな家具・家電を購入した時、とくに自分で購入して持ち帰ってきた時に非常に便利です。
大きな荷物を階段やエレベーターを使って高層階の部屋まで運び込む面倒を考えても、1階はとても有利なのは明らかでしょう。
ほかには、家賃が2階以上よりも安く設定されていることがある、1階の部屋だけ庭が用意されている物件もある、といった点もメリットとして挙げることができます。

1階のデメリット

最大のデメリットは、やはりプライバシーと防犯の問題でしょう。
外から部屋が見られてしまう、干した洗濯物が丸見えの状況になりやすい、外から侵入しやすいといった不安点がついてまわります。
いくらアパート・マンションの建物内部の防犯がしっかりしていても、外から直接部屋の侵入されてしまう可能性も考えられます。

日当たりや湿気の問題もあります。
日当たりに関してはどうしても高層の階の方がよいですし、地面に近い1階は上の階に比べて湿気がこもりやすい傾向もあります。
しかも、日当たりのよい1階の部屋は道路に面しているなど、先述したプライバシー・防犯上の問題を抱えてしまう可能性が高くなります。
湿気対策に窓を開け放つなど、開放的な環境にする場合も同様ですし、夏には外から虫が入ってきやすい点も要注意です。

そして騒音の問題です。
同じアパート・マンションの住民との騒音トラブルが起こりにくい一方、外から聞こえてくる騒音に悩まされる恐れがあります。
車の通りが多い、近くに繁華街があって夜でも多くの人が集まるといった場所でとくにこの問題が起こりやすくなります。
自分が立てる音を気にしなくて済む一方で、周囲から聞こえてくる音が気になってしまう、これは1階の大きな特徴となるのでしょう。