空き家リノベーションのポイント

じつは空き家件数全国ナンバー1!リノベに向いているエリア?

多くの人が住んでいてどこでも混雑している印象もある東京は、家賃も高く、住まいへの需要が高い印象もあります。
しかしじつは空き家件数が全国ナンバー1、住んでいる人が多い一方で誰も住んでいない家も多いというちょっと不思議なエリアともなっています。

2018年の調査によると、東京の空き家率は10.6パーセント、じつに10件に1件は空き家ということになります。
ちなみにこの調査でもっとも空き家率が高かったのが高知県で12.8パーセントですが、家の件数そのものが圧倒的に多い東京の方が空き家件数の多くなっているのです。
しかも東京都内の空き家は長い間誰も住んでいない、放置されているケースが多く、東京都でも問題視しているほどです。

こうして見ると、東京はリノベに向いているエリアとも言えるわけです。
何しろ長い間放置された空き家なら価値も低くて購入しやすいですし、リノベを実現させれば生活の利便性や不動産需要の高さといったメリットを得ることもできます。
やり方一つで快適な東京生活を実現するチャンスも得られるでしょう。

空き家リノベのメリット・リスクを知っておこう!

とはいえ、住む人がいない、長い間放置されてきた物件にはそうなった理由がかならずあるはずです。
リノベをすれば新築同様に生まれ変わって快適な暮らしができる!というわけには必ずしもいかない可能性もあります。
空き家リノベには具体的にどんなメリットがあるのかを確認するのはもちろん、リスクについても知っておく必要があります。

メリットとしては、先程挙げたように都内の住宅を安く購入することができる点です。
言い方を変えれば、予算内でより立地条件がよく、土地面積が広い住宅を購入することができることを意味します。
またこれも先述しましたが、東京都は空き家が多い状況を問題視しており、リノベーション・リフォームを支援する試みを行っています。
市区町村によっては補助金・助成金制度を道入しているところもあり、安く購入できるうえにこれらの制度を利用してより安くリノベーション・リフォームを行っていくことができます。

一方リスクとしては、「物件の状態がよくない」点が筆頭に挙げられるでしょう。
老朽化が進んでいる、あちこちにガタがきているといった問題を抱えている物件ではリノベーションも難しくなりますし、費用もかさんでしまいがちです。
さらには耐震補強工事などが必要になるケースも出てきます。
物件を安く購入できても、リノベーションに多大な負担が生じやすいリスクを抱えていることになります。

繰り返しになりますが、長い間放置されている空き家にはそうなった理由がありますから、その理由をできるだけ詳細に把握しリノベでその問題を解消することができるか、解消するためにどれぐらいの手間やコストがかかるのかをよく検討することが大事です。
そのうえでよい形でリノベーションを実現できれば、理想的な東京での生活環境を手に入れるチャンスに恵まれることも可能になるでしょう。