ベランダで家庭菜園をしてみよう

ベランダ菜園で育てる野菜はどうやって決める?

ベランダ菜園で育てる野菜を決める場合、「簡単に栽培できる」はもちろんですが、ベランダ菜園に適しているかどうかも頭に入れたうえで検討していくことが大事です。
庭で栽培するのに適している野菜が、必ずしもベランダ菜園に適しているとは限らないからです。
そのためにも、ベランダ菜園ならではの環境や注意点を踏まえたうえで適している野菜をピックアップしていくことが大事です。

例えばマンションのベランダで育てる場合には、近隣の住人の迷惑にならないよう、そしてマンションの規則を守った範囲内で行うことが大前提です。
育ちすぎて避難経路や防災扉などを塞いでしまうような野菜は適していません。
あるいはベランダには重量制限が設けられていますから、たくさんの野菜を育てようとするとそれを超過してしまう恐れもあります。
これは野菜の種類というよりも育てる数の問題ですが、たくさん育てた方が楽しい野菜もありますから、やはり注意が必要でしょう。

それからベランダそのものの環境ですが、とくに重要なのが日当たりです。
日当たりが良いかどうかはベランダ菜園の環境を決める非常に重要な要素で、当然日当たりがよい方が育てやすいわけですが、もしあまり日当たりが良くない場合には日陰でも育ちやすい野菜を選んだほうがよい、ということになります。

あとはスペースの問題で、先程の重量制限などとも関わってくる部分ですが、ベランダの面積に合った野菜を選ぶようにしましょう。
避難経路を塞がないとか重量制限をオーバーしないといった問題だけでなく、季節や天候に応じて植木鉢を動かすのもベランダ菜園の重要なポイントだからです。
移動させるスペースを確保できる野菜を選ぶようにしましょう。

こうしたベランダの環境を考慮した選び方のポイントに加えて、「育てて楽しいか」も踏まえた上で選んでいきましょう。
見栄えがいい、育てたものを実際に食べることができるといった、育てる気を高めてくれる野菜がおすすめです。
加えてもうひとつ害虫対策にも要注意で、対策が楽な野菜の方がよいかもしれませんが、こうした対策に手間をかけるのも栽培の楽しみでもあるので自分なりの基準で選んでみるとよいでしょう。

おすすめの野菜は?

では、どんな野菜がおすすめかなのでしょうか?
真っ先に挙げられるのがトマト、それもミニトマトです。
初心者でも簡単に栽培することができますし、しかも食べてもおいしい、初心者にベランダ菜園の楽しさを教えてくれるような野菜です。

それからナスも、ミニトマトよりもボリュームがあり、しかも育てるのもそれほど難しくないのが特徴です。
しかもナスは焼いても炒めても美味しい野菜です。
害虫の被害を受けやすいのでこの点だけ注意しましょう。

短期間で収穫できることで人気なのがラディッシュです。
二十日大根という名前で呼ばれるように、すぐに収穫して食べられるのが魅力です。
栽培そのものも、それほど難しくありません。

ほかにはきゅうり、おくらなどもおすすめの野菜として挙げられるでしょう。
興味を持った野菜から、気軽にはじめてみてはいかがでしょうか。