効果的なお風呂の入り方とは?

入浴前後に水分補給を忘れずに!

お風呂くらい好きに入らせてほしい!と言う方もいらっしゃるかもしれませんが、せっかくのリラックスタイムですから、心身ともにじっくり休んでリフレッシュできるような入浴をしてみませんか?
そんな入浴のポイントとなるのが血行改善と疲労回復、そしてそのために欠かせないのが水分補給です。

お風呂に入っている間に、体内の水分が失われていきます。
サウナに入ると汗をかいて痩せる、とよく言われるのと似たような仕組みが働くわけですが、これは実際に痩せるわけではなく、単に水分が失われるだけに過ぎません。
そのため、脱水症状を避けるためにも水分補給は欠かせないのです。
入浴方法や時間にもよりますが、一回の入浴で500ml以上水分が失われるとも言われていますから、入浴前と後の両方で水分を補うようにしましょう。

お風呂の大きなメリットは、血行を促すことで体内のめぐりを改善し、体内の老廃物や疲労物質の排出を促せる点です。
しかし水分が不足していると、せっかく血行が改善されてもこの体内のめぐりが働かず、疲労回復効果が十分に望めない恐れも出てきます。

ぬるめのお湯に浸かる、しっかり肩まで浸かる

かつて江戸っ子は熱い湯が好き、などと言われたものですが、入浴の際にはちょっとぬるめのお湯の方が血行促進や新陳代謝を促す効果が得られやすいと考えられています。
熱いお湯に無理に浸かるとかえって血圧が急上昇するリスクがあり、心筋梗塞のなどのリスクをもたらす「ヒートショック」という状況に陥る恐れもあります。
「ぬるめのお湯」の基準は38~42℃くらいで、42℃を超えるお湯になると血圧が急上昇しやすくなると言われています。

肩まで浸かるのが正しい入浴方法かどうかに関しては、賛否両論があります。
高齢者など心臓への負担が気になる方の場合、肩まで浸かることで脈拍数の増加を招くといった確かにあります。
しかし入浴によって得られる健康効果を最大限に得るためには、やはり全身浴の方が適していると考えられています。
肩までしっかり浸かることで適度な排圧がむくみなどの解消に役立ってくれますし、心地よい浮力によるリラックス効果が期待できるからです。

また、半身浴の場合は全身浴と比較して体温の上昇・血行の改善まで時間がかかることから、十分な効果が得られない可能性もあります。
心臓や肺にとくに不安を抱えていない方は全身浴を基本とし、しっかり肩まで浸かるようにしましょう。

就寝1~2時間前に入浴する習慣をつけよう

お風呂から出た後は、心地よい疲労感と体がポカポカと温まった状態にあります。
その状態を維持できている段階で就寝することで、質のよい睡眠や睡眠環境の改善といった効果が期待できます。
あまり時間が経過してしまうと、湯冷めしてしまう恐れもあるので要注意です。
就寝1~2時間前を目安に入浴する習慣をつけるようにしましょう。