一人暮らしの水道光熱費はいくら?

都市部は意外と光熱費が安いんです!

都市部というと、何かとお金がかかって生活が大変というイメージもありますが、光熱費に関してはじつはそうではありません。
2021年の総務省統計局による発表では、関東地方の単身世帯における水道・光熱費は1万660円、それに対して全国平均は1万1358円となっています。
つまり、全国平均よりも関東地方の方が安いんです。
さらに近畿地方が1万253円、北陸と東北地方が1万1095円、中国・四国地方が1万2544円ですから、大都市を擁する地域の方が全体的に低めであることがわかります。

どうして都市部のほうが安いのでしょうか。
北海道のように冬場の光熱費が高くなる地域があるのも理由として挙げられますが、さらに人口が多いうえに集中している傾向がある都市部では設備を管理・維持するコストを安く済ませることができるため、基本料金が安くなっているのが大きな理由です。
さらに都市部では、地方で使われているプロパンガスよりも安価な都市ガスが使用されているなど、いろいろな面でメリットがあるのです。

水道光熱費をうまく節約する方法について

水道光熱費に関してはメリットがある都市部ですが、さらに賢く節約して使用することでさらに月々の負担を減らしていくこともできます。
第一に、やはり日常生活の中でできるだけ電気・水道を使わないような環境を心がけることが第一です。

例えば、冷蔵庫にあまりたくさんのものを詰め込んでしまうと電気代の負担が増えてしまいます。
冷蔵庫内に適度なスペースを確保するだけでも、年間1000円程度の節約ができると言われています。
日頃からまとめて買い物をして冷蔵庫に食品を詰め込む傾向がある方は、ちょっと見直してみましょう。
ほかにも、あまり頻繁に冷蔵庫を開閉しないようにする、季節ごとに温度調節するなどのこまめな配慮も節約に有効です。

意外なところではトイレで節約も可能です。
とくに暖房便座やウォシュレットなどの機能がついている場合には、ちょっとした工夫で節約が可能です。
例えば用を足した後に暖房便座の蓋を閉めるよう習慣づける、暖房便座とウォシュレットの温度を季節に合わせてこまめに調節するといった工夫で、それぞれ年間1000円前後の節約ができます。

夏場の冷暖房に関しては、エアコン以外のより低コストな器具を使用すること、夏場などは冷房が効いているお店で過ごすのもありです。
都心部ならそうした施設がたくさんありますから、エアコンが聞いた室内でのんびり過ごす機会が多い方はちょっと外に出る機会を増やしてみましょう。
そのほか、電力会社やプランを見直してより安いものを選ぶ、入浴時にシャワーを使う時間を減らす、追い焚きの回数を減らすなどすることで水道代・ガス代の節約もできるでしょう。
生活の負担が増えない範囲内で、家計の負担を減らせるような工夫をいろいろと試してみたいところです。