なぜ新宿駅は巨大迷路になったのか?

新宿駅の攻略法とは?

2015年には一日の平均乗降者数が342万人となりギネスブックに認定されたほか、合計7つの駅ビルが存在しているなど、新宿駅は規模の大きさも桁違いです。
そんな巨大迷路の新宿駅を攻略するためには、上記の特徴を踏まえておくことがまず第一です。
まず最初に出口を確認する、そして運行されている鉄道路線の位置を確認する、そして駅ビルやそこに入っている有名な店舗や施設の位置を確認する。
この3つを踏まえておくだけでも、巨大迷路と化した駅構内の位置関係を理解することができます。

新宿駅の出口は南口、中央東口、東口、中央西口、西口があります。
つまり「南」「東」「西」の3つの方向に出入りする場所があるわけです。
そこと駅ビルや有名なスポットと結びつけてみましょう。
東口には、新宿の「顔」とも言える新宿アルタや歌舞伎町があります。
西口にはヨドバシカメラ、そして南口には日本最大規模のバスターミナルであるバスタ新宿があります。

それから各路線と出口との関係ですが、東口は東京メトロ副都心線と丸ノ内線、西武新宿線の乗り場に近く、南口は小田急線、京王線、都営大江戸線と新宿線、西口は小田急線、京王線、東京メトロ丸ノ内線に乗り換えるのに便利です。
複数の出口から乗り換えに便利な路線もあるので、注意しましょう。

新宿駅内で迷子になったらどうしよう?

もし駅構内で迷子になってしまったら、鉄道の乗換案内を確認するのが一番の近道です。
今立っている位置がどの路線の乗り場に近いのかをすぐに確認できます。
そのうえで、駅ビルや店舗の案内図などもチェックしたうえで自分がどの方向へ行けばいいのかを見極めていきましょう。

そして最後の手段、わからなくなったら駅員さんに訊くのもおすすめです。
巨大駅ですから駅員さんもたくさんいますし、迷う人も多いのできちんと対応してくれるので安心です。

新宿駅が迷路になった背景とは?

新宿駅の開業は1885年と、もう140年近くの歴史を持つ駅ですが、その歴史の過程で何度も開発・拡大が行われてきました。
例えば、かつて西口には浄水場が存在していたと聞くと驚く方も多いのではないでしょうか。
このようにもともとは東口周辺が新宿駅のメインだったのですが、小田急電鉄(その当時は小田原急行鉄道)が西口をメインに開発・ホームを設置したのをきっかけに西口エリアにも拡大が進んでいきます。
これが1920年代の後半のことで、さらに戦争中に空襲の被害を受けた影響もあって京王電鉄が西口に移転、さらに戦後急速に進められていった新宿駅の開発計画において西口エリアの重視されたこともあって西口の重要性が加速していきました。

このように繰り返し開発が続けられることで、現在の迷路のような構造になっていったのです。
しかも新宿駅の進化・変化はまだ続いており、これからも変化を続けていくことでしょう。
とくに南口エリアの開発が近年積極的に行われていますから、注目したいところです。